第1章 起業の準備

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    私には起業する(一人で仕事をしていく)才能があるんだろうか?


    なんて思っていませんか?確かに半人前の状態で起業するのは無謀ですし、一人で仕事するのに向いている人と向いていない人がいます。しかし、起業するために必要な特殊な才能などはありません。

 

    この世の中、自信を持って生きている人など実はほんの一握りです。みんな不安だらけで、それでもみんな精一杯生きて、仕事をしています。みなさんも不安な思いをしながらもちゃんと社会人として仕事をして来られているのなら、十分に一人でやっていける基礎はあります。

 

    起業するのに決して臆病になることはありません。
    もしあなたが今、仕事を通して「お客様に喜んでもらえる」「お客様に価値を感じてもらえる」ことを実感できているのならば後はあなたの覚悟次第で、起業できます。要するに お客様が認めてくれる「あなたらしさ(魅力)」があれば独立は可能です


他の誰でもない「あなた」を目指しましょう。

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    頼まれた仕事をして「やっぱりプロだね」と声をかけてもらえる分野や、人には負けないと自慢できるチカラはあなたの「強み」「セールスポイント」です。そのチカラが「あなたらしさ」をカタチ作っています。その強みやセールスポイントが独立して仕事をしてゆくための宝物になります。

 

    え~この程度の腕前で大丈夫なんですか?と今の腕前に不安になるかもしれません。もしあなたが今、お客様にとって価値のある仕事ができているのなら、独立してから腕を磨くのも決して間違いではありません。お客様と向き合いながら一生懸命に勉強させて頂き、「あなたがイメージするスペシャリスト」になっていけばいいのです。

 

    ただ、謙虚に学ばせて頂く・自分が未熟だとぃう意識は常に持ち続けましょう。褒められても自分で納得できるまで一人前だと思わず高いレベルの技術は常に目指すべきです。今持っている自慢できるチカラである強み・セールスポイントにさらに磨きをかけて「他の人には真似のできないオリジナルなあなた」を目指してください。


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    モノを製造販売する場合、商売のカタチは、
    ①材料を仕入れる → ②加工する → ③売る → ④商品を届ける

というカタチが一般的です。

 

    モノの売り買いをする商売カタチの中で大きな課題は「商品やサービスの受け渡しをどのように行うのか」と「どこでお金を払ってもらうか」という2点です。

 

    商品の受け渡しは「店頭で引き渡す」「注文を受けて在庫のある倉庫から配送する」「加工している工場から直送する」など、様々な方法が考えられます。

 

    支払いでフェアなのは「代金と商品を引き換える事」ですが「店頭で引き渡す」以外の方法だとどうしても何らかの決済手段が必要になります。

 

    お客にとって代金の支払いは後払い「商品を先にもらって支払いは後から」がベストです。しかし後払いでは事業者は回収できなくなる危険性があります。事業者としては先に入金してもらって送品が安全ですが、お客様は「商品を送ってもらえないかも知れない」不安を覚えるため先払い方式は後払い方式に比べて確実に注文量は減ります。

 

    物販の場合どこで商品を手渡し、どのように代金を回収するのかじっくりと一番良い方法は何かを検討する必要があります。商売で発生する危険性(リスク)をどのように減らすのかに心を砕いていきましょう。

 

    サービスをする場合、商売のカタチは、
    ①材料を用意する → ②お客様にサービスをする(代金をもらう)
というすごくシンプルなカタチになります。

 

    美容室などの場合は来店してもらって「順番にサービスを提供する」カタチもありますが、ご存知のように「予約制」というカタチがあります。またお客様のところに行って行うサービスや、イベント形式でサービスを提供することも考えられます。

 

    このように同じようにサービスでもさまざまな商売のカタチが考えられます。どのカタチにすればお客様にとってベストなのか。事業者として損が出にくいのか、効率的なのか、一番高く売れるのかなどさまざまな角度から自分に合った商売のカタチを作っていきましょう。

    と、その前にもう一つだけ確認しておきたいことがあります。

 

    それは自分が考えている商売の対象者(お客様)が「どれくらいいるのか」ということでです。例えば「爪楊枝で模型を作る技術を教えたい」というビジネスを考えたとしましょう。売る側がやる気満々でもやりたい人(つまりお客様)がいなければビジネスは成り立ちません。

 

    自分がやろうとしていることは果たしてビジネスとして成り立つのか。という問いかけは一度してみてみてください。でもビジネスはやってみないとわかりません。頭でっかちに「ダメだ」と思う前に副業としてとりあえずテスト的にやってみよう。という姿勢の方が大事だと思います。